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スキルなしからフリーランスになるには?未経験から始める仕事8選

「スキルなしでフリーランスになれるのかな…」
「未経験から始められる仕事を知りたい」
こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは以下のとおりです。

  • 未経験から始めやすいフリーランスの仕事8選と収入の目安

  • 銀行員や主婦から始めた5人が初受注までにたどった期間

  • 実績ゼロの状態で最初の1件を受注するコツ

スキルがないと感じていても、フリーランスを目指せます。
資格を問われない仕事が多く、前職の経験や趣味で続けてきたことを活かせます。

とはいえ、実績が1件もない状態で選んでもらえるのか、不安になりますよね?
この記事を読むことで、自分に合う仕事を1つ選び、最初の応募までの手順がわかります。

独立に踏み切る前に必要なお金と手続きの準備についても紹介するので、フリーランスを目指している人は最後まで読んでみてください。

スキルなしでもフリーランスになれる3つの理由

専門的なスキルや実務経験がない状態からでも、フリーランスとして仕事を受けるのは可能です。

スキルなしからでもフリーランスになれる理由は以下の3つです。

  1. 未経験でも応募できる案件があるから

  2. 資格を問われない仕事が多いから

  3. 副業から始めて実績を作れるから

いずれもクラウドソーシングで在宅の案件を探す場合に当てはまります。
1つずつ解説していきます。

未経験でも応募できる案件があるから

クラウドソーシングには、未経験でも応募できる案件が並んでいます。
クラウドソーシングとは、仕事を頼みたい企業と働きたい個人をインターネット上でつなぐサービスです。

例えば、以下のような仕事の募集が出ています。

  • 指定のフォーマットへのデータ入力

  • 音声を聞いて文章にする文字起こし

  • 商品やサービスを紹介する記事の執筆

  • SNS投稿の作成やスケジュール管理

応募条件にパソコンの基本操作とネット環境だけが書かれた案件もあり、専用ソフトの習得を前提としない仕事から探せます。
のちに紹介する5人のなかにも、動画編集ソフトの名前を知らないところから仕事を受け始めた人がいました。

未経験でも応募できる案件から選んでいけば、経験がない段階でもフリーランスとして受注を目指せます。

資格を問われない仕事が多いから

資格を問われない仕事が多いのも、フリーランスになれる理由の1つです。

パソコンを使う在宅の仕事の多くは資格を条件にしていません。
資格がない代わりに何を見られるのかを以下にまとめました。

見られるもの

応募のときに示す内容

対応できる作業

募集条件に書かれた作業のどこまでを引き受けられるか

作ったものの仕上がり

練習で書いた記事・作った画像などの成果物

稼働できる時間

作業に充てられる曜日と時間帯

連絡の速さ

質問や修正依頼に返信できるまでの目安

募集ページに書かれた作業に対応できるかを見て採用が決まるので、資格の勉強に何年もかける必要はありません。

今できる作業から仕事にしていけます。

副業から始めて実績を作れるから

フリーランスの仕事は、本業を続けたまま副業として始めて実績を作れます。
会社の給与で生活を保ちながら、受注や納品の経験を重ねられます。

副業のうちに積める実績を以下にまとめました。

  • 納品した記事や動画の本数

  • クライアントからの評価

  • 続けて依頼された経験

会社員や主婦として働きながら、本業と並行して案件を受けている人もいます。

副業として小さく始めれば、実績がない状態からでもフリーランスとして働く準備を進められます。

スキルなしからフリーランスを始めた5人の体験談

未経験からフリーランスや副業で仕事を受けるようになった5人の体験をもとに解説していきます。

  • 銀行員のさえさんは1年で前職の月収を超えた

  • 経理のminaさんは資格を活かして初案件を得た

  • 学校の先生のアンジュさんは3ヶ月で継続依頼の仕事を得た

  • 主婦のみさとさんは取材未経験から記者になった

  • 販売スタッフのフクダさんは1年かけて収入を伸ばした

前職も始めた仕事もそれぞれ違うので、自分に近い経歴の人を探しながら読んでみてください。

1人ずつ紹介していきます。

銀行員のさえさんは1年で前職の月収を超えた

銀行員として働いていたさえさんは、動画編集を学び始めてから1年で前職の月収を超えました。
動画編集はまったくの未経験で、学生時代にスマホで簡単な編集をした程度でした。

本を買って独学を試みたものの、途中で挫折しています。
「専門用語も多く、ソフトのアップデートで画面も変わってしまう」と当時を振り返っています。

さえさんは将来に向けて収入源を増やしたいと考えていました。
家でできる仕事があれば、ライフスタイルの変化にも対応できると思って動画編集をあらためて学んだそうです。

初受注は動画編集を学び始めた翌月でした。
その後、月収が前職を超えたタイミングで会社を辞めています。

現在はYouTubeとTikTokのエンタメ系の編集が中心で、続けて依頼するクライアントは4社ほどです。

参考:クラウドワークス アカデミー|さえさんのインタビュー

経理のminaさんは資格を活かして初案件を得た

取得していた資格を手がかりに初案件をつかんだのが、本業で経理をしているminaさんです。
「経理しかできない自分」にコンプレックスを感じていたものの、動画編集はまったくの未経験で、編集ソフトの名前も知らない状態でした。

初案件は動画編集を学んでいる途中の2ヶ月目で、年金・社会保険を解説する動画でした。
もともと取得していたFPの資格をアピールし「学び系の動画を作りたくて探していた」と熱意を伝えて採用につなげています。

minaさんは今も本業と並行して、動画編集の作業をしているそうです。

参考:クラウドワークス アカデミー|minaさんのインタビュー

学校の先生のアンジュさんは3ヶ月で継続依頼の仕事を得た

学校の先生をしていたアンジュさんは、画像編集の基礎を固めたあとの3ヶ月で継続依頼の仕事を得ました。

クラウドワークスに登録した当初は当時のスキルで応募できる案件が見つからず、コンペに応募しても受からない時期が1年続いたそうです。
Photoshopを触った経験はあったものの「クライアントワークで使えるようなレベルではありませんでした」と話しています。

仕事として通用するレベルまで操作を覚えてから応募を再開し、継続の依頼につながりました。
今は職業訓練校の講師と並行して、バナー制作を続けています。

参考:クラウドワークス アカデミー|アンジュさんのインタビュー

主婦のみさとさんは取材未経験から記者になった

取材の経験がないまま地域紙の記者になったのが、小学3年生の子どもを育てるみさとさんです。
子どもが小さいうちはフルタイムで働くのが難しく、自宅でパソコンを使う仕事を探していたそうです。

Zoomを使ったこともないまま、オンラインでの相互取材の課題に取り組みました。
「アポを取るところからすごく緊張した」と振り返りながら、地元の花屋さんの取材記事を書き上げています。

現在は月に3万部以上発行される地域紙で、企画から取材・執筆まで一貫して任されるようになりました。

参考:クラウドワークス アカデミー|みさとさんのインタビュー

販売スタッフのフクダさんは1年かけて収入を伸ばした

販売スタッフとして働いていたフクダさんは、1年かけて副業ライターの収入を伸ばしました。
もともと文章を書くのが好きで、学生時代からブログを趣味で書いていたそうです。

一方でパソコンの操作にはあまり自信がなく、WordPress(Webサイト構築ツール)も概要がぼんやりわかる程度でした。
何が得意かわからなかったので、ジャンルを問わずとにかくたくさんの案件に応募したと話しています。

目標の金額に届いたあとは、記事の執筆から画像の挿入・入稿まで一貫して担当しています。

参考:クラウドワークス アカデミー|フクダさんのインタビュー

スキルなしでも案件に活かせる2つの経験

「スキルなし」と感じている状態は、何もできない状態を指すのではありません。
仕事として受けられるレベルに届いていないだけで、手元にはこれまでの経験が残っています。

前述のアンジュさんもPhotoshopを触った経験はあり、フクダさんも趣味でブログを書いていました。
それでも、当時のアンジュさんは「クライアントワークで使えるようなレベルではありませんでした」と話しています。

自分では気づきにくい強みは、以下の2つです。

  • 前職の事務・接客経験は案件に活かせる

  • 趣味で続けてきたことも実績になる

どちらも、これから身につけるものではなく、すでに経験してきたことのなかにあります。

1つずつ解説していきます。

前職の仕事経験や知識は案件に活かせる

前職で積んだ仕事の経験や知識は、そのまま案件に活かせます。
クラウドソーシングの募集には、作業のスキルよりも、扱うテーマを理解している人を求めるものもあります。

前職の経験と活かせる案件の組み合わせを以下にまとめました。

前職の経験

活かせる案件

接客・販売の仕事

商品を紹介する記事の執筆

電話対応が多い事務

在宅コールセンターの一次対応

資料作成・データ集計

データ入力や資料の整形

予定調整やメール対応

オンライン秘書のサポート業務

経理や会計の実務

お金のテーマを扱う記事や動画

実際に前述のminaさんは、経理の仕事で身につけた知識とFPの資格を手がかりに、年金・社会保険を解説する動画の案件を受注しました。

動画編集そのものは未経験でも、扱うテーマを理解していることが採用の決め手になっています。
作業の技術が実務レベルに届かない時期でも、前職で扱ってきた分野の知識は強みとして伝えられます。

趣味で続けてきたことも実績になる

応募のときに実績として見せられるのが、趣味で続けてきたことです。

仕事で受けた案件だけが実績になるわけではありません。
実績として使える趣味の例は以下のとおりです。

  • 趣味で書きためたブログ記事

  • 自分で撮って編集した旅行動画

  • 好きな作品を紹介するSNSの投稿

前述のフクダさんが学生時代から趣味で書きためたブログも、応募のときに見せられる文章になります。

仕事として引き受けた実績がなくても、趣味で続けてきた時間を見せられれば、まったくのゼロからの応募にはなりません。

スキルなしから始めやすいフリーランスの仕事8選

スキルなしからでも始めやすい仕事を、8つに絞って紹介します。

  1. データ入力

  2. 文字起こし

  3. Webライティング

  4. 動画編集

  5. バナー制作

  6. SNS運用代行

  7. オンライン秘書

  8. 在宅コールセンター

いずれもクラウドワークスに募集カテゴリがあり、自宅のパソコンで作業できる仕事です。
各仕事の難易度は、作業を始めるまでに覚えるものの量で★の数を決めており、★1つは当日から作業でき、★4つはソフトの習得に1〜3ヶ月かかる水準です。

1つずつ解説していきます。

データ入力

データ入力では、指定されたフォーマットに数字や文字を打ち込みます。

項目

内容

仕事内容

・指定フォーマットへの転記
・ECサイトの商品登録

メリット

ツールの習得なしで応募できる

デメリット

1件あたりの単価が低い

必要なスキル

文字入力と表計算ソフトの基本操作

向いている人の特徴

入力ミスの確認作業が苦にならない人

仕事の難易度

★☆☆☆☆

収入相場

・単価の目安:1時間1,000円〜(クラウドワークスの発注相場)
・月の目安:1日2時間
・月20日で月4万円前後

参考:クラウドワークス|クラウドワークス発注相場

案件によってはマニュアルが用意されており、指示どおりに入力すれば初日から納品まで進められるでしょう。

気をつけたいのは作業量の見積もりで、1時間に何件入力できるかを試してから応募すると、無理のない納期で受けられます。

文字起こし

音声を聞きながら文章にしていくのが文字起こしの仕事です。

項目

内容

仕事内容

会議・インタビュー音声の文章化

メリット

表記ルールを覚えれば同じ手順で続けられる

デメリット

作業時間が音声の実時間に比例する

必要なスキル

聞き取りと表記ルールに沿った入力

向いている人の特徴

長い音声を集中して聞き続けられる人

仕事の難易度

★★☆☆☆

収入相場

・単価の目安:5,000円〜(前述の発注相場)
・月の目安:1本5,000円として月8本で月4万円前後

音声1本にかかる時間は再生時間の何倍にもなるので、受注の前に音声の長さと納期を確認しておきましょう。
AIの自動文字起こしで下書きを作り、聞き取りにくい部分だけを直す進め方もあります。
表記の統一ルールは他の案件でも使えるので、1件目から実績を積み上げやすい仕事です。

Webライティング

Webライティングは、Webサイトに載せる記事を書く仕事です。

項目

内容

仕事内容

SEO記事・体験談記事・取材記事の執筆など

メリット

文字単価が上がると同じ本数で収入が増える

デメリット

構成や表記の型を覚えるまで1ヶ月前後かかる

必要なスキル

文章構成の型と情報の調べ方

向いている人の特徴

調べた内容を筋道立てて説明できる人

仕事の難易度

★★★☆☆

収入相場

・単価の目安:1文字1円〜(前述の発注相場)
・月の目安:3,000字の記事を月10本で月3万円前後

実績がなくても、自分のブログに記事を3本ほど公開しておけば、応募のときに文章を見てもらえます。
前述のフクダさんは、現在は月7〜8万円を安定して稼いでいるそうです。

低い文字単価から始めても、任される作業の幅が広がると1本あたりの報酬も上がります。
書いた記事が増えるほど提案に使える実績も増えるので、続けながら単価を上げていけるでしょう。

参考記事:Webライターの始め方|未経験者が副業で収益化する8ステップ

動画編集

撮影された素材をつないで1本の動画に仕上げるのが動画編集です。

項目

内容

仕事内容

YouTube動画・短編動画のカット編集とテロップ入れ

メリット

毎月同じクライアントから続けて依頼されやすい

デメリット

動画編集ソフトの操作を覚えるまで1〜3ヶ月かかる

必要なスキル

動画編集ソフトの操作とテロップ・BGMの調整

向いている人の特徴

細かい調整を長時間続けられる人

仕事の難易度

★★★★☆

収入相場

・単価の目安:YouTube動画1本8,000円〜
・短編動画1本3,000円〜(前述の発注相場)
・月の目安:YouTube動画を月5本で月4万円前後

最初の単価は相場を下回るケースもあり、前述のminaさんは完成尺約20分の動画を2,000円で受けています。
それでも受注を重ねて、半年後には月5万円を安定して稼げるようになりました。

前述のさえさんは、銀行員から動画編集に移ったあと、続けて依頼するクライアントが4社ほどになり「今は新規の営業はほとんどしていない」と話しています。

1本ずつ実績を重ねると営業の負担が軽くなり、毎月決まった本数を引き受けやすくなります。

参考記事:初心者向け動画編集副業の始め方ロードマップ|先輩たちの体験談あり

バナー制作

バナー制作では、広告やイベント告知に使う画像を作ります。

項目

内容

仕事内容

広告バナー・SNS投稿画像・サムネイルの制作など

メリット

1件の作業時間が短くすき間時間で納品できる

デメリット

画像編集ソフトの習得に1〜3ヶ月かかる

必要なスキル

画像編集ソフトの操作と文字の配置の基本

向いている人の特徴

配色や文字の大きさにこだわれる人

仕事の難易度

★★★★☆

収入相場

・単価の目安:5,000円〜(前述の発注相場)
・月の目安:1件5,000円として月8件で月4万円前後

前述のアンジュさんは、学校の先生をしながら副業で始め、慣れたあとはバナー1枚を20〜30分で仕上げています。
収入はコンスタントに月5万円で、多いときは月8万円まで伸びるそうです。

練習で作った画像を5〜10枚ほどまとめておくと、実績がなくても作れるものを見てもらえます。

1枚あたりの作業時間が短いので、本業のあとの時間でも数をこなしやすいです。

SNS運用代行

企業のSNSアカウントの投稿や返信を代わりに担当するのがSNS運用代行です。

項目

内容

仕事内容

投稿の作成・コメント返信・反応の集計など

メリット

普段使っているSNSの知識を活かせる

デメリット

投稿の反応が数字で見えるため成果を求められる

必要なスキル

投稿文の作成と画像編集の基本

向いている人の特徴

流行の投稿を追いかけるのが好きな人

仕事の難易度

★★★☆☆

収入相場

・単価の目安:1時間1,200円〜(前述の発注相場)
・月の目安:1日2時間
・月20日で月4万8,000円前後

自分のアカウントを1つ育てておくと、投稿の作り方や伸びた投稿の数字を提案のときに見せられます。

投稿を作り込むほど時間がかかるので、1件あたりにかける時間を先に決めておきましょう。
投稿の本数と作業の範囲を契約のときに決めておけば、SNSを見慣れている人ほど早く戦力になれます。

オンライン秘書

オンライン秘書は、企業の事務作業をオンラインで引き受ける仕事です。

項目

内容

仕事内容

メール対応・日程調整・資料作成・経費の入力など

メリット

毎月の稼働時間で契約でき収入を見込みやすい

デメリット

連絡が来る時間帯に対応する必要がある

必要なスキル

ビジネスメールの書き方と表計算ソフトの操作

向いている人の特徴

相手の意図を確認しながら段取りを組める人

仕事の難易度

★★★☆☆

収入相場

・単価の目安:1時間1,200円〜(秘書業務)
・1,500円〜(経理・会計・事務)(前述の発注相場)
・月の目安:1日2時間
・月20日で月4万8,000〜6万円前後

契約は月20時間・月30時間のように、稼働時間の単位で結ぶケースがあります。
応募のときは、前職で扱っていた事務の範囲と、連絡に返せる時間帯を書き添えておきましょう。

依頼の範囲が広がったときは、稼働時間の見直しを相談してみてください。
任せられる業務が増えるほど単価の交渉もしやすく、長く続けるほど働きやすくなります。

在宅コールセンター

電話やチャットで顧客対応を担当するのが在宅コールセンターの仕事です。

項目

内容

仕事内容

問い合わせの受付・注文の確認・チャットでの返信など

メリット

研修とマニュアルが用意されている案件がある

デメリット

シフトの時間を自由に動かせない

必要なスキル

マニュアルに沿った受け答えと入力の同時作業

向いている人の特徴

苦情の連絡にも落ち着いて受け答えできる人

仕事の難易度

★★☆☆☆

収入相場

・単価の目安:1時間1,200円〜(前述の発注相場)
・月の目安:1日2時間
・月20日で月4万8,000円前後

在宅で受けるには、通信環境と静かな作業場所が条件になります。
家族の声が入らない部屋を用意できるかを、面談で確認されるケースもあります。
接客や電話対応の経験があれば、どんな問い合わせに答えてきたかを提案文に書いてみてください。

決められた受け答えから始められるので、パソコン作業に自信がない人でも始めやすい仕事です。

スキルなしから始めるフリーランスのメリット

スキルなしから始めるフリーランスには、会社員として働くときには得にくいメリットがあります。

  • 好きなジャンルの仕事を選べる

  • 実績を積むと単価を上げられる

どちらも受注を続けるうちに実感しやすいメリットです。
1つずつ解説していきます。

好きなジャンルの仕事を選べる

フリーランスは、好きなジャンルの仕事を選べる可能性があります。

会社員のように配属や担当を組織から割り振られるわけではありません。
例えば、前述のさえさんは、K-POP関連のニュースを扱うチャンネルの編集を担当し、好きなジャンルでも仕事ができると気づいたそうです。

ただし、実績がないうちは応募できる案件の幅が狭く、好みだけで選ぶのは難しいでしょう。

実績が増えるほど選べる案件も増え、好きなジャンルを仕事にしやすくなります。

実績を積むと単価を上げられる

実績を積み上げるほど単価を上げられるのも、フリーランスのメリットです。

会社員の給与は等級や勤続年数で決まる部分がありますが、フリーランスの報酬は納品した実績と対応できる作業の幅で判断されます。

実績の段階ごとに受注できる単価の水準は以下のとおりです。

実績の段階

受注できる単価の水準

実績ゼロで応募する段階

発注相場の下限に近い単価

納品実績と評価がたまった段階

相場どおりの単価での受注

継続の依頼が複数そろった段階

相場を上回る単価の交渉も可能

実績ゼロの時期は相場の下限に近い単価が中心でも、納品と評価が積み上がると相場どおりの案件にも応募しやすくなります。
前述のフクダさんは、継続クライアントから記事執筆・画像挿入・入稿まで任されるようになりました。

ただし、実績が同じでも案件の内容によって単価には幅があります。
はじめは低い単価でも、納品した実績がそのまま信用として残り、報酬を上げていけるのがフリーランスのメリットです。

スキルなしから始めるフリーランスのデメリット

スキルなしからフリーランスとして働くと、収入の面で会社員のときとは違う負担も出てきます。

  • 案件が途切れると収入がゼロになる

  • 最初は単価の低い案件が中心になる

どちらも先に知っておくと、慌てずに始められるでしょう。
順番に解説していきます。

案件が途切れると収入がゼロになる

案件が途切れた月は、フリーランスの収入がゼロになります。
会社員の給与のように、毎月決まった額が振り込まれるわけではありません。

例えば、月10本の記事を毎月任されていた取引でも、クライアントの予算が変わって契約が終われば、翌月からの報酬はなくなります。
収入額が月ごとに上下すると、家賃や生活費の支払いの見通しも立てにくいでしょう。
終わった案件の代わりを探して応募する時間も、受注が途切れるたびに必要になります。

毎月の収入額が読めない状態と案件探しは、フリーランスとして働くあいだ続きます。

最初は単価の低い案件が中心になる

単価の低い案件から始まりやすいのも、スキルなしでフリーランスを目指すときの難しさです。
クラウドソーシングでは応募者の実績や評価が判断材料になり、実績ゼロの状態では単価の低い案件から受けるケースが多くなります。

前述の発注相場のうち、下限にあたる金額は以下のとおりです。

仕事

発注相場の下限

データ入力

1時間あたり1,000円〜

Webライティング

1文字あたり1円〜

動画編集

・YouTube動画1本8,000円〜
・短編動画1本3,000円〜

バナー制作

1件あたり5,000円〜

実際に、前述のminaさんの最初の単価は、完成尺約20分の動画で2,000円でした。
同じ作業内容でも、実績や評価の少ない応募者は単価の高い募集で選ばれにくいです。

はじめから納得できる金額で受注するのは難しく、単価の低さは最初に受け止めておきたいデメリットです。

スキルなしからフリーランスになる7ステップ

ここからは、スキルなしの状態からフリーランスになるまでの手順を、以下の7ステップで解説します。

  1. フリーランスを目指す理由を書き出す

  2. 使える時間から月の目標額を決める

  3. 仕事を1つに絞って基礎を学ぶ

  4. 練習で作った作品を用意する

  5. クラウドソーシングで小さく受注する

  6. 会社員のうちに継続案件を増やす

  7. 収入が本業を超えてから独立する

1ステップずつ解説していきます。

1. フリーランスを目指す理由を書き出す

最初のステップは、フリーランスを目指す理由を書き出す作業です。
理由が曖昧なままだと、案件の選び方や学習の進め方を自分で決めにくいためです。

書き出す項目と例を以下にまとめました。

書き出す項目

書き出した例

目指す理由

通勤時間をなくして家族と過ごす時間を増やしたい

変えたい今の状況

残業が続いて平日に自分の時間が取れない

希望する働き方

在宅で1日4時間、午前中だけ作業する

受けたくない仕事

毎日納期がある案件は避けたい

紙でもスマホのメモでもかまわないので、思いついた順に文章にしてみてください。
書き出した理由は、学習が思うように進まないときや案件を選ぶときに立ち返る基準になります。

2. 使える時間から月の目標額を決める

1ヶ月に確保できる時間から逆算すると、無理のない目標額を決められます。
金額を先に決めてしまうと、残業や家事の状況によって作業時間が足りなくなります。

前述の発注相場では、SNS運用代行や在宅の事務作業の単価は1時間1,200円〜です。
時間単価1,200円の仕事を受けた場合の作業時間の目安を以下にまとめました。

月の目標額

必要な作業時間の目安

1万円

約8時間(週2時間)

3万円

約25時間(週6時間)

5万円

約42時間(週10時間)

10万円

約84時間(週20時間)

まずは月1万円のように達成できる金額から始め、慣れてきたら3万円・5万円と段階的に上げていくと続けやすいです。

残業や家事の予定が月によって変わる人は、少ない月の作業時間を基準に置いておくと目標が崩れません。

3. 仕事を1つに絞って基礎を学ぶ

学ぶ仕事は、はじめに1つだけ選びましょう。
同時に複数を学ぶと、どれも中途半端なまま応募の時期が遅れます。

学ぶ手段は主に3つあり、メリットとデメリットを以下にまとめました。

学ぶ手段

メリット

デメリット

独学(Webの記事や無料動画)

費用をかけずに今日から始められる

情報の古さを見分けにくい

書籍と有料動画

手順が順番どおりに整理されている

疑問点をその場で質問できない

講座

課題への添削を受けられる

受講費がかかり学習のスケジュールに縛られる

独学で挫折した前述のさえさんのように、情報の古さやツールの変化に戸惑うケースもあります。
学び終えるまでの期間にも幅があり、3週間ほどで終えた人もいれば、3ヶ月かけて学んだ人もいます。

どの仕事が自分に合うか決められないときは、1人で選ばずに実際に受注している人へ聞いてみるのがおすすめです。
1日の作業時間や、覚えるのに苦労した作業を聞いておくと、自分に向いているかを判断しやすいです。
身近にいなければ、SNSで同じ仕事をしている人の発信を探すところから始めてみてください。

聞いた内容をもとに1つ選べば、学ぶ範囲が決まって基礎に集中できます。

4. 練習で作った作品を用意する

実績がなくても提案の材料になるのが、練習で作った作品です。
発注者は文章や画像の仕上がりを見て依頼を決めるので、応募の時点で見せられるものがあると比較の対象に入ります。

仕事別に作るものの例を以下にまとめました。

仕事

練習で作るもの

Webライティング

好きなテーマで3,000字の記事を2〜3本

動画編集

5分程度の動画にテロップと効果音を入れたもの

バナー制作

架空のセール告知バナーを3サイズ

データ入力

名刺やチラシの情報を表に整理したファイル

SNS運用代行

1週間分の投稿文と画像の案

作った作品はポートフォリオとしてまとめ、リンク1つで見せられる状態にしておきましょう。
ポートフォリオとは、自分が作ったものを相手に見てもらうための作品集です。

参考記事:Webライターのポートフォリオに載せるべき6項目と作り方|事例も紹介

完成度を高めすぎる必要はないので、見せられるものが1つできた時点で応募に進んでみてください。

5. クラウドソーシングで小さく受注する

作品が用意できたら、クラウドソーシングで小さな案件から受注していきましょう。
最初から報酬の大きい案件だけを狙うと、実績が足りず選考に進めないケースが多いです。

クラウドソーシングの登録から応募までの手順は以下のとおりです。

  1. メールアドレスで会員登録する

  2. プロフィールと本人確認を登録する

  3. 仕事カテゴリから未経験でも応募できる案件を探す

  4. 募集条件と報酬額を確認する

  5. 応募フォームから提案を送る

例えば、文字数の少ない記事1本・1枚だけのバナーのように、数日で終わる規模から始めると納期に追われません。

応募のときは、募集条件に書かれた納期と作業範囲を読み合わせておきましょう。
小さな案件でも納品まで終えれば、次の応募で見せられる実績になります。

6. 会社員のうちに継続案件を増やす

独立の前にやっておきたいのが、継続案件を増やす動きです。
継続案件とは、同じクライアントから毎月のように依頼が届く仕事です。
単発の案件だけを受けていると、毎月ゼロから案件を探し直す状態が続きます。

継続の依頼につながりやすい対応は以下のとおりです。

  • 納品のときに次回の依頼を相談する

  • 対応できる曜日と作業時間を先に伝える

  • 修正の依頼に当日中に返信する

前述のアンジュさんは、基礎を覚えてから3ヶ月で継続案件を獲得しています。
また、minaさんも継続案件を複数抱えながら副業を続けています。

会社員として給料を受け取れるうちに、継続の依頼を増やしておくと安心です。

7. 収入が本業を超えてから独立する

独立の時期は、副業の収入が本業の月収を超えてから判断しましょう。
収入が少ないうちに本業を退職すると、生活費をまかなうために単価の低い案件を大量に受ける状態になりやすいです。

作業時間を増やして届かせるのではなく、単価を上げて同じ作業時間で収入を伸ばすほうが無理なく進められます。

独立を判断するときの目安を以下にまとめました。

判断の目安

数値

副業の月収

本業の月収を3ヶ月続けて超えている

継続案件の数

3社以上

継続案件の期間

6ヶ月以上の更新が続いている

社数や月数に決まった基準はなく、家族構成や住んでいる地域の生活費によって上下します。
前述のさえさんは、動画編集を学び始めてから1年後に銀行員時代の月収を超え、フリーランスへ転身したそうです。

収入の実績を数値で確かめてから退職すると、独立したあとも落ち着いて案件に向き合えます。

実績ゼロで最初の1件を受注するコツ

実績がない状態でも、プロフィールと提案文を整えて応募を重ねれば受注しやすくなります。

最初の1件を受注するコツは以下のとおりです。

  • プロフィールに前職の経験を書く

  • はじめは応募数を増やして採用の確率を上げる

  • 作りたいものへの熱意を提案文で伝える

  • 1件目は単価より実績を優先する

どれも、特別な実績がなくても今日から変えられる見せ方と動き方です。
1つずつ解説していきます。

プロフィールに前職の経験を書く

プロフィールは、前職で何をしていたかまで書くと受注につながりやすいです。
実績の欄が空でも、経歴が具体的なら任せられる作業を想像してもらえるでしょう。
前述のminaさんのように、取得済みの資格があるなら経歴に書き添えておくと、関連するテーマの案件で目に留まります。

前職ごとの書き方の例は以下のとおりです。

前職

プロフィールに書く一文の例

事務

5年間、社内の資料作成とデータ入力を担当していました。

接客

販売スタッフとして、お客様の質問に毎日30件以上答えていました。

経理

経理として決算業務を担当し、FPの資格を取得しています。

営業

法人営業で提案資料を月10本作成していました。

子育て中の主婦

平日9〜15時に作業でき、学校や園への提出書類の作成に慣れています。

「未経験ですが頑張ります」から書き始めるより、経験や実績を書くほうが伝わります。

経歴と対応できる作業がそろっていれば、採用されやすくなります。

はじめは応募数を増やして採用の確率を上げる

応募を1件ずつ厳選するより、はじめは幅を広げて数を重ねるほうが受注しやすいです。

実績がない時期は、1件の応募で決まるとは限りません。
前述のフクダさんは「最初の頃は、何が得意かわからなかったので、ジャンルを問わずとにかくたくさんの案件に応募」したと話しています。

応募数を増やすときの進め方は以下のとおりです。

  • 未経験可の募集を中心に選ぶ

  • 得意が決まる前はジャンルを絞りすぎない

  • 提案文の型を作って書く時間を短くする

見送られた案件も、提案文とプロフィールを見直す材料になります。

応募を重ねるうちに書き方も整い、1件目の採用に近づいていくでしょう。

作りたいものへの熱意を提案文で伝える

提案文は、対応できる作業の説明に加えて、作りたいものへの熱意まで書くと印象に残ります。
条件の近い応募が並んだとき、そのジャンルに関心をもって応募した人だと伝わっていると、声をかけてもらいやすくなります。
前述のminaさんは、提案のなかで「学び系の動画を作りたくて探していた」と伝えていました。

同じ型を接客の経験に置き換えると、提案文は以下のようになります。

はじめまして、◯◯と申します。
募集を見て、店頭で説明してきた商品の記事を書きたいと思い応募しました。
販売スタッフとして5年、お客様の質問に毎日答えてきたので、迷いやすい点を先に補う書き方ができます。
構成の作成から本文の執筆まで対応でき、平日の午前と土日の日中に作業できます。
まずは1本、お試しでお任せいただけないでしょうか。

熱意と一緒に、対応できる作業と作業できる時間帯まで書くと、任せる場面を想像してもらいやすくなります。

案件の募集内容を読んだうえで、作りたいものを1文添えてみてください。

1件目は単価より実績を優先する

1件目で優先したいのは、報酬額よりも実績と評価です。
評価が1件つくと、次の応募で納品までの進め方をクライアントに見てもらえます。
前述のminaさんも、最初は完成尺約20分の動画を2,000円で引き受けたそうです。

時間をかけた作業に対して低い金額でも、納品を終えれば次の提案で見せられる実績が残ります。
最初の数件は評価を集める期間と考えると、1件目の応募をためらいにくくなります。

初案件から収入が伸びるまでの期間

未経験から始めた場合、初受注までの期間と収入が積み上がるまでの期間には幅があります。

  • 早い人でも初受注まで1〜2ヶ月かかる

  • 収入が積み上がるまでは2ヶ月〜1年など違いがある

どちらも、前述の5人が実際にたどった期間をもとにした目安です。
順に解説していきます。

早い人でも初受注まで1〜2ヶ月かかる

初受注までの期間は、早い人でも1〜2ヶ月かかります。
基礎の操作を覚える時間と、応募してから採用が決まるまでの待ち時間を合わせると1〜2ヶ月ほどになります。

実際に初受注までかかった期間をまとめました。

始めた仕事

初受注まで

動画編集(さえさん・元銀行員)

学び始めた翌月

動画編集(minaさん・本業は経理)

学び始めて2ヶ月目

2人とも学びながら応募しており、基礎を一通り終えるまで待っていません。
学習と応募を並行することが次の1件につながります。

収入が積み上がるまでは2ヶ月〜1年など違いがある

収入が上がるまでの期間は人によって違います。

前述の4人が収入を積み上げるまでにかかった期間は以下のとおりです。

始めた仕事

月5万円まで

独立の状況

動画編集(さえさん・元銀行員)

2ヶ月後

1年後に銀行員時代の月収を超えてフリーランスへ

動画編集(minaさん・本業は経理)

半年

本業と並行の副業

取材ライティング(みさとさん・主婦)

半年

地域紙の取材記者

Webライティング(フクダさん・販売スタッフ)

1年

本業と並行の副業

同じ仕事を選んでも、週に使える作業時間や依頼の続き方が違えば、積み上がる速さに違いが出ます。

人によって違いが出る主な要因は以下のとおりです。

  • 週に使える作業時間の長さ

  • 選んだジャンルと自分の経験の相性

  • 単発の案件か継続案件かの違い

平日の夜にまとまった時間を取れる人と、週末だけ作業する人では、同じ件数を仕上げるまでの日数が違います。
継続案件が決まると、応募に使っていた時間を作業に回せます。

収入が積み上がるまでの期間には違いがあるものなので、他の人と自分を比べる必要はありません。

スキルなしで独立する前に準備すること

フリーランスとして独立を決めたあとは、退職の前後でお金の準備と手続きを進めていきます。

  • 生活費の半年分を貯金しておく

  • 収入源を2つ以上に増やしておく

  • 確定申告の流れを確認しておく

  • 退職後すぐに保険と年金を切り替える

お金の準備は退職を決めた段階から、保険と年金の手続きは退職した直後が目安です。
1つずつ解説していきます。

生活費の半年分を貯金しておく

貯金は生活費の半年分が目安です。
収入が入らない月が続いても暮らせる額から逆算して用意します。

独立した直後は受注できる件数が月ごとに変わり、収入の見通しが立ちにくいです。

半年分を目安にする人もいますが、必要な金額は住まいや家族の人数で違います。
まずは月にいくら必要かを、費目ごとに書き出してみてください。

費目

月の金額の出し方

家賃・水道光熱費

直近3ヶ月の平均

食費・日用品

家計簿やアプリの記録

通信費・サブスク

明細の合計

保険料・税金

切り替え後の見込み額

予備費

急な出費に備える分

3ヶ月分から始めて、少しずつ積み増していく形でもかまいません。
生活費の見通しがついていると、独立したあとも落ち着いて仕事を選べます。

収入源を2つ以上に増やしておく

独立の前に整えておきたいのが、報酬を受け取る取引先を2社以上に増やす準備です。
取引先が1社だけだと、契約が終わった月に収入がゼロになります。

収入源の増やし方の例は以下のとおりです。

  • 扱うジャンルが違う2社との契約

  • 単発の案件と継続案件の組み合わせ

  • クラウドソーシングと直接依頼の併用

どれか1つが止まっても、残りで生活費の一部をまかなえます。
収入源を2つ以上に増やしておけば、1件の契約が終わっても暮らしを続けられるでしょう。

確定申告の流れを確認しておく

確定申告(1年間の所得と税額を自分で申告する手続き)は、独立の前に流れだけでも見ておくと安心です。

会社員のうちは会社が年末調整をしてくれますが、副業の所得が増えたら自分で申告します。

副業の所得(受け取った報酬から必要経費を引いた額)の合計が20万円を超える人は、原則として確定申告が必要です。
これは会社員として給与を受けながら副業をしているあいだの基準です。

独立して専業になると、基礎控除などの控除額をもとに判定する形になるので、開業のタイミングで税務署の窓口に確認しておきましょう。
やることと時期を以下にまとめました。

やること

時期

報酬と経費の記録

毎月

1年分の所得の集計

年が明けた頃

申告が必要かの確認

集計が終わったあと

申告書の作成と提出

所得があった年の翌年

納税

申告書の提出後

提出の期限や書類の様式は年ごとに案内が更新されるので、国税庁のページで確認しておきましょう。

住民税の扱いは所得税と別なので、申告の要否は市区町村の窓口でもあわせて聞いておくと安心です。

参考:国税庁|No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人

経費に入れられる範囲や帳簿の付け方は、税務署の窓口や税理士に相談してかまいません。
自宅の家賃や通信費をどこまで入れられるか・記録として何を残すかを聞くと、初年度から迷いにくいです。

経費の記録を早めに始めておくと、初めての申告でも困りません。

退職後すぐに保険と年金を切り替える

退職したあとに早めに済ませたいのが、健康保険と年金の切り替えです。
会社の健康保険と厚生年金からは退職で抜けるため、次の加入手続きは自分で進めます。

それぞれの期限は以下のとおりです。

手続き

期限

国民健康保険への加入

14日以内

任意継続(退職前の健康保険を最長2年続ける)

退職日の翌日から20日以内

国民年金への加入

退職日の翌日から14日以内

健康保険は市区町村の国民健康保険か任意継続の二択で、任意継続を選べるのは退職日までに健康保険へ2ヶ月以上続けて加入していた人です。
任意継続の期限は20日と短く、過ぎると選べなくなるので、先に保険料を比べておきましょう。

国民年金の届書を出せるのは本人か世帯主で、基礎年金番号かマイナンバーを証明する書類もあわせて必要です。

配偶者の健康保険の扶養に入る場合は、国民年金では第3号被保険者(配偶者に扶養されている人の区分)になり、配偶者の勤務先を通して切り替えます。
反対に、自分が扶養していた配偶者がいるときは、その配偶者の国民年金の届出も忘れないようにしましょう。

保険料の納付が難しいときは免除を申請でき、失業した場合は特例免除もあります。

参考:厚生労働省|国民健康保険の加入・脱退について全国健康保険協会|任意継続被保険者となるための要件日本年金機構|国民年金に加入するための手続き日本年金機構|会社を退職したときの国民年金の手続き

必要な書類や保険料の計算方法は市区町村で案内が違うので、退職日と扶養する家族の有無を伝えて窓口で聞いてみてください。

退職の前に窓口と持ち物を調べておくと、切り替えを慌てずに済ませられます。

スキルなしのフリーランスが挫折を防ぐコツ

スキルなしから仕事を始めた直後は、成果が見えるまでに時間がかかることもあるでしょう。
挫折を防ぐコツは以下のとおりです。

  • 最初は作業に時間がかかると想定しておく

  • 続けた量を記録して伸びを確認する

  • クラウドタウンで他の人の話を聞く

作業が遅い時期に「向いていない」と決めつけて手を止めると、実績が積み上がりません。
1つずつ解説していきます。

最初は作業に時間がかかると想定しておく

慣れないうちの作業時間は、経験を積んだ人より長くなりやすいです。
クラウドワークスで活動している人が話している作業時間は以下のとおりです。

仕事

1本あたりの作業時間

話している人

動画編集(始めた頃)

1本の作成に2時間半

高千穂香織さん

動画編集(10分の動画)

テロップ入力に2〜3時間・全体で5時間程度

小野翼さん

バナー制作(慣れたあと)

1枚20〜30分

アンジュさん

参考:クラウドタウン|高千穂香織さんのインタビュークラウドタウン|小野翼さんのインタビュー

複業フリーランスの高千穂香織さんは、動画編集を始めた頃に1本2時間半かかり、やめようと考えながらも続けて、作業スピードを改善したそうです。
また、電機メーカーの営業と動画編集の副業をしている小野翼さんも「最初は動画編集に時間がかかったが、今ではかなり早くなった」と話しています。

作業が遅い時期は時給換算も下がりますが、通過点だと考えておくと手を止めずに済みます。

続けた量を記録して伸びを確認する

自分の成長を確かめる手がかりになるのが、続けてきた作業量の記録です。
スキルなしから始めた直後は上達している実感がもてず、伸びを感じにくいこともあるでしょう。

記録しておく項目は以下のとおりです。

  • 納品した案件の件数と報酬

  • 1件にかかった作業時間

  • 修正を依頼された箇所

前述の高千穂香織さんは「質が変わるまで量をこなす」をモットーにしています。
1ヶ月前の記録と見比べて作業時間が短くなっているとわかると、モチベーションを保ちやすいです。

クラウドタウンで他の人の話を聞く

クラウドワークスが運営するクラウドタウンでは、同じように副業やフリーランスで働く人の話を無料で聞けます。

1人で作業を続けていると、単価の決め方や提案文の直し方を教えてくれる相手が見つかりません。
同じ仕事を先に始めた人から、案件選びで迷ったときの考え方や、修正依頼への返し方を教えてもらえるでしょう。

コミュニティは規模や扱うテーマがそれぞれ違うので、参加する前に見比べておくと選びやすくなります。

参考記事:フリーランスにおすすめのコミュニティ16選!後悔しない選び方も解説

他の人の話を聞ける場所があると、つまずいたときに1人で抱え込まずに立て直せるでしょう。

スキルなしのフリーランスに関するよくある質問

最後に、スキルなしからフリーランスを目指す場合によくある質問に答えていきます。

40代や50代のスキルなしでも始められる?

40代や50代でも、スキルなしからフリーランスを目指せます。
クラウドソーシングの選考で見られるのは年齢ではなく、提案文の内容と過去の納品物です。

ただし、本業や家庭の予定が詰まっている時期に作業量を増やしすぎると、納期を守れなくなります。
1日1〜2時間で回せる仕事を1つ選び、受ける件数を先に決めてから応募していきましょう。

パソコンがなくスマホだけでも始められる?

スマホだけで始められる仕事もあります。
スマホでも対応しやすい仕事は以下のとおりです。

  • SNS運用代行の投稿づくり

  • アンケートやモニターの回答

  • 短い文章の作成や記事の下書き

ただし、クラウドソーシングの募集には、使うソフトやファイル形式を条件にしているものがあります。
動画編集や文字起こしのように長時間の入力が続く仕事は、スマホだけでは作業が進みにくいです。

まずはスマホで受注を始めて、報酬が出てからパソコンを用意すると、受けられる仕事が増えます。

参考記事:スマホ1台で始めるおすすめ在宅副業9選|初心者でも安全に稼ぐコツ

スクールに通わないと稼げない?

スクールに通わなくても、フリーランスとして仕事を受注できます。

フリーランスのデザイナーとして働く森本洋至さんは、美術系の学校を出ておらず、デザイン系のスクールにも通っていません。
デザインの学習経験がゼロの状態から始めて、わからないことは「とりあえずやってみよう」で乗り越えてきたそうです。

一方で、独学だけで進めると途中で手が止まるケースもあります。
前述のさえさんも、本を使った動画編集の独学を途中でやめたそうです。

独学を選ぶなら、教材を1つに絞って最後までやり切ると、途中で迷いにくくなります。

参考記事:Webライターは独学でなれる?5つの勉強法と最短で稼ぐロードマップ

参考:クラウドタウン|森本洋至さんのインタビュー

まとめ|スキルなしでも1件目から積み上げよう

さっそくフリーランスの仕事を始めてみましょう。
スキルなしからフリーランスになる7ステップは以下のとおりです。

  1. フリーランスを目指す理由を書き出す

  2. 使える時間から月の目標額を決める

  3. 仕事を1つに絞って基礎を学ぶ

  4. 練習で作った作品を用意する

  5. クラウドソーシングで小さく受注する

  6. 会社員のうちに継続案件を増やす

  7. 収入が本業を超えてから独立する

初受注までは早くても1〜2ヶ月かかり、収入が積み上がるまでには2ヶ月から1年ほどの幅があります。
それでも、前職の経験を書いたプロフィールと作りたいものへの熱意がそろえば、実績がない状態でも1件目の依頼につながります。

まずはこの記事で紹介した8つの仕事から、合うものを1つ選ぶところから始めてみてください。
この記事が、あなたのフリーランスへの挑戦の参考になればうれしいです!

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